「連戦続きで、お疲れではありませんか?」
午後の柔らかな日差しの中、共に調練をしていたが
ふと、問うてきた。
急な言葉に、思わず構えていた構えを解く。
は、いつも自分のことよりも他人のことを優先するような
そんな女だった。
連戦続きなのは、護衛武将である彼女も同じ戦場を駆けているのだから
同じこと。それなのに、彼女は自分のことはお構いなしにいつも俺のことばっかり
気遣う。
『護衛武将だから』といわれればそれまでのことなんだけど。
「、お前が傍にいるから大丈夫」
………なんて言えるわけないっつの!!
「大丈夫、そんなやわな身体はしてないからね。俺よりの方こそ大丈夫なのかい?」
「私は大丈夫ですよ!元気なのが唯一取り柄ですからね!」
そういって、は柔らかく笑った。
その笑顔に、一瞬釘付けになるも、咳払いをひとつして邪念を振り払った。
「そうか。さ、調練の続きだ」
「はい!」
二人は先ほどまでの真剣な表情に戻り、再び得物を構えた。
*
その日の夜。
凌統はの部屋を訪ねた。
「、起きてるかい?この前の戦の報告書のことなんだけど…」
そうやって扉の前で数回戸を叩く。
返事はない。
しかし、真っ暗な廊下の中で扉の隙間から蝋燭の橙の光が漏れているのは目に明らかで。
中に人がいることが安易に分かる。
「………はいるよ」
扉をそっと開けると、蝋燭の火がゆらりと風に靡いて一瞬揺れた。
あまり物を置きたがらないの部屋は、簡素な寝台と本棚、執務用の机に花を生けた
花瓶が飾ってあるだけだった。
その机に、書きかけの報告書と筆の上に突っ伏して、は寝ていた。
肩が規則正しくゆっくり上下に動いている。
凌統は、極力音を立てないように近寄るとの隣りにそっと腰を降ろした。
胡座をかいての寝顔を覗き込む。
これほど近づいても起きないということは相当熟睡しているということだろう。
「……やっぱ、疲れてんだね。無理すんなっつの…」
同じ武人とはいえ、矢張り男と女。
体力の差は歴然なのである。
いくら元気なのが取り柄だといっても、体力には限界がある。
「…………」
可愛い。
……何考えてんだ、俺。
頬を染めてから目を逸らす凌統。
……馬鹿か、俺。恥ずかしいっつの。
「いつも、には感謝してる」
普段は、面と向かっていえない言葉がすんなり出てくる。
本当に心から思ってることだから。
戦場で、突出しすぎた俺を自重するように諌めるのも。
士気が上がって、一緒に攻め立てよう、と横に並んで駆け抜けるのも。
戦に勝利して、一番最初に喜び合って抱き合うのも、。
いつも、俺の傍らにいてくれて一番に信頼できる戦友…。
そして……
「…これからも、ずっと、二人で頑張ろうな」
優しくの頬を撫でる。
いつもの皮肉な笑みの凌統ではなく、何処か優しい表情をした凌統がいた。
「お前は、俺の気持ちにはこれっぽっちも気付いちゃいないだろうけど…」
「いつか、お前を、娶りたい」
静かに、凌統から紡がれる言葉には一片の偽りもなく、全てが正直に凌統が思っていること。
「このままじゃ風邪引くだろ」
凌統は寝台から掛け布団を持ってきてそっと、の背中にかけてやった。
かわらずの肩は規則正しく動いている。
「………まぁ、誰も居ないしも寝てるからいいか」
凌統は、独り言を呟くとに近寄り、そして頬に軽く口付けをした。
軽い音を立てて頬から離れる。
少しだけ、名残惜しかった。
「おやすみ、」
*
「……………」
凌統が部屋から出ていった後。
むく、っとが起きた。
起きた拍子に凌統から掛けてもらった布団が肩からずり落ちる。
ゆっくりと、頬に手をやる。
感触がまだ残っている。
実は、は起きていたのだ。
否、正確に言うと途中で起きたのだ。
疲れて寝ていたとはいえ、も一応武人の端くれ。熟睡することは許されない。
人が入ってきた気配には、嫌でも気付く。
しかし、入ってきたのが凌統だと分かり、しかも自分の隣りに座ったもんだから
起きるに起きられない状態になったのだ。
頬が真っ赤、否、耳まで真っ赤の。
「…よぉし!明日からも頑張るぞ!!」
この声は、隣りだけでなく周辺の部屋全体まで聞えていたそうだ。
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はいは〜い!凌統偽者注意報発令〜!!!!(笑)
いやぁ…難しいよ、ままん。
かっこいい凌統書こうと思っても…これじゃただの変態…?((( ;゜Д゜)))ガクガク
思いついて、2時間で仕上げたスピード小説!!
ここまで読んで下さって有り難う御座いますm(_ _)m
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