好きなんだけど、うまくいえないんだよ。……ね?












「ナータク!」




珍しく、ぼぅっとしているナタクに後ろから抱きついてみた。
ナタクは驚いた様子もなく首だけを此方に向けた。
言わば、殆ど反応なし。



「どうした?


そういった後、ナタクは首に巻きついているの腕を解くと
振り返って間近でを見つめ返した。


真直ぐにこちらに向けられる目で、はどぎまぎしてナタクから
視線を逸らす。それでもナタクはを見つめることを止めない。

別に、わざとじっと見つめているわけではないのだ。
駆け引きを知らないほど純粋だから。
だから、ナタクは表情も変えずに見つめている。




「ねぇ、ナタク。楽しい?」


「楽しいぞ、といると楽しい」


そういうことを聞きたかったわけではないんだけど。
でも、純粋に嬉しかった。


「本当!?嬉しい!」


満面の笑みでナタクを見上げるにナタクは何を思ったのか、
の頭を優しく撫で始めた。


「……?」


はかわいいな」


「へっ!?」


ナタクの口からこんな言葉が出てくるとは思わなかったので
思わず声が裏返った。


「俺が小さいとき、母上はいつもそういいながら俺の頭を撫でてくれた」





「…へへっ。じゃあ、あたしもナタクの頭撫でてあげるー」


にこにこしながらナタクの頭を撫でる
ふさふさと、硬くもなく柔らかくもない丁度いい硬さの髪の毛が
触っていて少しくすぐったい。

ナタクはのそんな様子をじっと大きな瞳で見つめていた。


「ナタクの髪の毛すごく綺麗だねー。…?どうしたの?ナタ……」




ちゅ。




軽い可愛らしい音と共に、ナタクの顔が間近にある。
もう目と目しか見えないほど近い距離だった。


唇には、微かにあたたかい感触と、少しの柔らかさが残った。
次第に離れていくナタクの顔。



は、何が何だか分からなくて大きな双眼でナタクを見つめる。


にしたくなったからした」


淡々というナタク。


「……いやだったか?」


心なしか少し声のトーンが落ちたナタクに、は未だよく
分かっていないような顔をして、それでも首をふるふると横に振った。




…ナタクが、ナタクの、あたし…。


まだ混乱している。
自分の唇に手を当てると、漸く我に返ったは次第に恥ずかしくなって
頬を赤くした。

ナタクの顔を直視できなくて俯いてしまった。


「どうした?」


の顔を覗き込んで見るナタク。

言おう!…そう思って。


「あ、のね…、好き…なの」


自分の手をぎゅっと握り、真っ赤な顔でぼそりという
わからない、といった感じでナタクは眉根を寄せる。


「何が」


「だから、ナタクが…」


その言葉を聞いて、ナタクは珍しく瞬きをした。


「そうか、知らなかったぞ」


「え!?あたしもう気付かれてるのかと…」


あれだけ分かりやすい行動とってたもん。
自分でも驚くようなこと、ナタクの前ではしちゃってたのに…。


「気付く?」


きょとんとした表情でを見つめるナタク。


「はっきり言っていくれないとわからん」





大きな目で揺らぐことなくまっすぐにを見つめるナタク。



そうか、ナタクは誰よりも真直ぐで純粋で…。
だから自分の気持ちをはっきり伝えないとわかんないんだね。
ナタクも、いつも自分の気持ちに正直なように…。


「…そうだね!…好きなの、ナタクのこと」


「む」


「…ナタクは?」


「もちろん、俺は大好きだぞのこと」


にっこりと微笑むの髪の毛をゆっくり梳いてやって、
ナタクはを抱き上げた。


「ひゃっ」


驚いて声を上げるにナタクが、ナタクが緩く笑った。



それから、触れるだけの、優しいキスをした。






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ぎゃー!!偽者!偽者ナタクじゃ〜!(壊)
すみません!(土下座)
中途半端だし、すっげぇ短いし(@u@;)
もっとかっこいいナタクが書きたいんです。
でも一葉にはどうにもできんとです。
純粋なナタクが大好きです。(何)

ここまで読んで下さって有難う御座います!


2005/8/3