出会ってから、75年くらいかな?









心から。










はじめて出会ったときとは違う想いが私の中にはある。

この気持ちに気付いてから、私の見る世界は180度変わった。

一緒にいると、なんだか落ち着かないけど優しい気持ちになれて
道ばたに咲く小さな花さえも愛しく思うことができるようになれた。



気付くといつも目で追っていて、目が合うと咄嗟にそらしたり。

あの不思議な、吸い込まれそうな目が綺麗で。

あなたが笑ったり、怒ったり、驚いたり、そんな一瞬一瞬を
胸に刻もう。


心から、心から思う。

あなたが大好きだと。


あなたが笑っていられるなら、私はどんな事でもしよう。

あなたの笑顔を守るため、私は戦う。










。何してるの?」

「あ、普賢。今日は本当に晴れてるなぁって思って、日向ぼっこ」

「ふふ、いいね」

普賢はの横に腰を降ろすと、一緒に空を見上げた。

「うん、気持ちいい」

ちらり、と横顔を盗み見ると普賢は微かに笑っている。
とてもやさしい顔をしていた。


それを見て私も思わず微笑んでしまう。
同時に胸が締め付けられるようなきゅんとした、そんな思いになった。


何もしないけど、何もない、この”平和”が大好き。
だって、普賢は平和を誰よりも願っているから。


「ねぇ普賢。暇なら少し付き合ってくれない?」

「いいよ、何処に行くの?」

普賢は以外にもあっさりと言った。
微笑んだままを見る。


「私たちが仙人界へ来た頃、よく行ってたところ!」

は普賢をちらりと見ると微笑んだ。

「なつかしいね。行こうか」

普賢はいつものように単調な調子で頷いた。







「ねぇ、覚えてる?」

二人が来たのは崑崙山の端っこの端っこ。
天気のいい、雲がない時には人間界が一望できる。

二人の秘密の場所。

「なにを?」

普賢とは岩場に腰掛けた。

「ここに来たばかりの、まだ小さい頃。お互い夢とか願いごと、
語り合ったよね」

にこにこと、童心に帰ったようには笑った。

「覚えてるよ。、自分が言うだけ言って寝ちゃったよね。
しかも僕の膝を枕にして。動けなくて困ったの覚えてる」

「そ、そうだっけ?」

は、ごめんと言いながら苦笑いで誤魔化す。

今、膝枕で寝るなんてできる訳がない。
は昔の、何も考えずにそんな事が出来た自分が
少し羨ましく思えた。


普賢は珍しく、悪戯っ子のような笑顔でを見た。

「いいよ、別に。あれはあれで楽しかったんだ」

からかっているのか、の様子を窺いながら続ける。

の夢はたしか…、『強くなって悪い人をやっつける!』
っていってた」

「いってたいってた!今も変わんないけどね。
普賢は……あれ?思い出せないや」


は顎に手を当て眉根をよせて考えた。

…が、思い出せるわけがない。
普賢の夢の事は寝ていて聞いていないのだ。

それを知ってか知らずか真剣に考えるの姿に
普賢はこっそり笑った。


その目は、と同じ愛しい者を見る目。



「僕のはなし聞いてた?は寝てたんだって」

「…あ」

恥ずかしそうに首を掻いた。

「そ、そう!結局普賢の夢ってなんだったの?」

「ふふ、子供の頃だよ?」

「いいの!聞きたい!」

「…争いごとのない、平和な世の中にする事」

「なんだ、よく言ってるじゃんそれ。今も変わってないんだ」

心なしか気が抜けたようには人間界を見下ろした。
豆粒よりも小さい羊の群れが、緑の上を転々と移動している。


「…そうだね、変わらない。でも大人になって少し欲深く
なっちゃった。ひとつ、願いごとが増えたんだ」

普賢も同じく人間界を見下ろす。

ばらばらだった羊たちは集まり始めて一つの塊のようになった。

はその言葉に普賢のほうに視線を向けた。

「なぁに、それ?」


「ないしょ」

「つまんない!」

「ふふ」


普賢が優しく笑った。







ねえ、普賢?

たとえば今、争いが始まってしまっても、世の中が”平和”じゃなく
なっても、笑っていてね。

私は戦うから。

あなたの笑顔が一分一秒でも長く続くように。

傷ついても、私は大丈夫。

普賢の笑顔を思い出せばいつでも笑っていられる。
そのくらい、あなたは大きな存在なんだ。

私の戦う理由は師叔のように、大きなものじゃないけれど私だって
大切なものを守るために戦う。



心から


心から思う。



普賢が大好きだと。





―――――――――――――――――――――――――――
超中途半端!
ごめんなさい!(土下座)

よく分からない内容になってしまいました…。
構想の段階ではまとまってたのに。・゚・(ノД`)・゚・。

ちなみに普賢のもう一つの願いは……へへ。(キモい)

……要するに相思相愛です!

と両思い」とかそんな小さいことじゃないですからね!Σ(T□T)


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2005/5/29 一葉